第1回聴覚障害者ビジネスパーソン情報交換会 開催レポート

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第1回聴覚障害者ビジネスパーソン情報交換会 開催レポート

開催日時 2012年3月26日(月)


今回の「聴覚障害者ビジネスパーソン情報交換会」はBABスクール生からの悩み相談がきっかけでした。
会社に入って1,2年目は与えられた仕事をこなすことに一生懸命。
2,3年と経っていく内に、周りを見る余裕ができはじめてくると、今後どう仕事と向き合っていくかを見つめる時間が生まれ、
周りとのコミュニケーションや、会議への参加の仕方への疑問など、少しずつ壁が見えてきます。
この悩みに関してはみんなが同じように通ってきた道、対処の仕方も人それぞれではありますが、先輩方の工夫には参考になる面が必ずあると思います。
そういった思いから今回の企画を立ち上げる事となりました。
今回は、ベテランから若手まで聴覚に障がいをお持ちの方10名にご参加いただき、内容の濃い情報交換が出来たかと思います。

一部を抜粋してお送りします。


テーマ:職場環境の改善に工夫したこと・苦労した事
A:僕の場合は、聞こえないという事で自分のコミュニケーションにあう方法を交渉しました。
口話はできませんので、筆談でお願いし、一応の理解はあります。
しかし、それを超えたところに壁があります。
会議の情報をきちんと貰えない。自分の仕事の内容に関係ある会議なのに、
終わってから情報をもらったりしているので、そういうのに対する工夫を知りたい。

B:自分の場合は大勢の会議で情報をもらうのは無理だと判断し、会議には参加していません。自分の仕事に関しては議事録をもらうようにお願いしています。それ以外にはシステム管理なので、細かい要求がおおいです。口頭でのコミュニケーションでは漏れが発生します。大変なことになります。メールで細かく詰めていきましょうという話をしているので基本的にはメールで十分やりとりができています。相手が困るとか遠慮するのではなく、自信を持って、自分の欲しいことをお願いすることが大事だと思います。

スタッフ:システム開発のは漏れがあっては困る仕事だと思います。いい方法だと思います。

C:ろう者は情報を求めるのは必要な事だとおもいます。今は会社は海外の会社です。
英語と日本語と手話と3つで会議しているため、自分は参加できています。手話通訳は依頼しています。
日本の会社では考えられないが、海外の会社では当たり前のことと思っているが、前の会社では、後で筆談と言われることが多かったです。
自分の仕事でだけじゃなくて会社全体にかかわるような会議にだけは、通訳を依頼することもあったがメールで後で貰う方法があると思います。

A:自分の会社では、きちんと通訳をもらえるのは大きな会議や研修のときだけで小さな会議、チームで話すときは通訳がない。
あとで会議が終わった後、議事録をもらっているがそれに対して違和感を覚える。後で読んでね、といわれることが多い。
手話通訳の交渉はどうやってしたのか、理解を得たのか?を教えてください。

B:会社の上司に手話通訳をお願いできない理由を確認する。コストなのか、ろう者が少ないから筆談でいいと思われているのか、分かれば対策しやすい。

A:コストの面の場合は納得できる(しないけど)。ただ、会議の中で話し合わなければいけないことが発生したときに、私が欠席しているとキャリアアップを考えたときに、コストだからあきらめていいのか?が疑問。

D:人間には、得意/不得意がありますよね。
自分の強みを一番発揮できることに絞って、これはできるからお願いします、という要求をする。コストを気にするのであれば、この会議には手話通訳をつける事で、自分の強みが活かせることという風に話すのも一つの手だと思います。自分の場合、手話通訳は研修や大切な予算説明会の時は付いています。
小さな会議にはつけられないと言われましたが、後輩にお願いして部下にPCテイクしてもらった。または、PCテイクが難しい時はホワイトボードをつかって話している。形に合わせて安く済ませられる方法を考えています。

E:自分は手話通訳はいません。会議の時は手話通訳希望したかったが色々な面で出来なかった。その代わり、会議の内容を事前に把握し、質問等、前もってまとめておきます。このとき、自分だけではなく、チーム全員に情報を共有しています。
会議の時には事前に出した問題点・解決をエクセルでまとめる形。下準備をしておく事で通訳がいなくてもある程度話が分かります。
もし、分からないときは、今は何を話しているか?と厚かましく質問する。
仕事はシステム関係なので、開発マネジメントなど、日にちと数字が大切なので、その場でPCに打ち込み、チーム全員が分かるように、情報を同じにするという方法をとっています。目でわかる方法を工夫して。ケアレスミスとかないようにしています。
自分だけではなく、みんなにとってプラスになる方法をとっています。

スタッフ:皆さんの話をまとめると
会議が終わった後→終わった後は必ず議事録をもらう
会議が始まる前→アジェンダ・テーマをもらう
           自分の考えや意見を前もって決める
会議中→プロジェクター
      手話通訳
      PCテイク という方法があります。
通訳は会社によって全部、または会議のレベルによってついたりつかなかったりしていますね。
会議の下準備をするということは、健聴にとっても当たり前の事です。それがないと会議の質が下がり効率も悪い。
「みんなにとっても便利」と話す事は「自分のために」と説明するより受け入れやすいですよね。

ポイントとしては、
・全部の会議に通訳をつける事は基本的には難しい。
・チームの人に通訳してもらう方法も考える。
・会議を「見える化」することで、自分だけではなくみんなにもメリットがあるというように説明すると受け入れやすい。
手話の経験がある人は職場に聞こえない人がいると分かれば協力してくれると思う。
だから、手話サークルを立ち上げるのも有効な手段だと思います。

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スタッフより
最後に、2時間という短い時間でしたが、かなり参考になるお話が聞けました。
想定内の悩みもあれば、予想もしていなかった悩みや解決策を聞くことが出来ました。
当然、今回で終わりではなく、今後も継続してもっともっと深い話が出来るように企画を考えたいと思っております。
また、皆さまからのご意見やご感想も募集しております!
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