愛知県安城市との障害者テレワーク雇用連携協定において、受入第1号の新英HD株式会社にインタビューを実施しました
2021年9月17日
株式会社D&I(所在地:東京都千代田区、代表取締役:小林 鉄郎、以下D&I)は、2020年3月26日に愛知県安城市(市長:神谷 学、以下安城市)と「テレワークに関する包括連携協定」を締結しました。
本協定の初の参画企業である、新英ホールディングス株式会社(所在地:安城市住吉町、代表取締役:金子 豊久、以下新英ホールディングス)にて障害者テレワーク雇用が実現しました。
雇用が実現して半年経った今、新英ホールディングスとテレワーカーにインタビューを実施いたしました。
新英ホールディングス 企業ご担当者インタビュー
新英ホールディングスは、前身の金子商店から安城市で80年以上続く総合リサイクル企業グループです。創業時から変わらない「世の中が必要としていることに積極的に取り組んでいこう」の精神にのっとり、リサイクル業の枠を超えた課題解決を行い、産業の発展に貢献してきました。
今回の協定参画の経緯や初のテレワーク型障害者雇用について、総務部の住山様と加納様に伺いました。
――障害者テレワークを導入することになった経緯を教えてください
経緯としては大きく2つ挙げられます。1つ目は地域貢献です。新英ホールディングスは80年以上安城市と共に成長してきました。自社が障害者テレワーク雇用をおこなうことで、地域に暮らす障害のある方の活躍する場が増え、地域が元気になることに繋がればと思い取り組み始めました。2つ目は、弊社の社風でもあるチャレンジ精神です。もともと弊社の事業特性上テレワークはおこなっておりませんが、障害者テレワーク雇用が世の中から必要とされていると協定をきっかけに知り、導入にも挑戦しました。
――障害者テレワーク雇用を始めて、半年経った実感はありますか?
最初はかなり手探り状態でしたが、同じ部署のメンバーからも業務の渡し方へのアドバイスをもらい、電話やWeb会議など複数の手段を組み合わせながらテレワーカーと連携を取っています。一般的に障害のある労働者は「勤怠が安定しない」といわれていますが、弊社のテレワーカーは勤怠も安定しています。突発的に休むことも少なく、本人にとっても働きやすい環境が作れているのではないかと感じます。
またテレワーカーに渡す業務を切り出したことで、他社員のコア業務に集中できる体制づくりができつつあります。現在データ入力業務をお任せしており、他社員の時間の効率化になっていると考えます。
――障害者テレワーク雇用で大切なことは何だと思いますか?
1番は「真心」です。特に離れて働いているからこそ、お互い信頼関係の構築が大切だと感じます。そのため、仕事の任せ方や接し方も丁寧さを意識しています。
そして障害に関わらず、一社員としての育成も念頭において業務をお任せしております。今後に関しては、既存の社員ではやりたくても中々手が付けられなかったお仕事(データ分析業務等)をお任せしたいと考えております。テレワーカー自身もとても真面目でミスなく業務を行っており、これからに期待しております。
▼事例インタビューの全容はこちらから
https://d-and-i.jp/case/shin-ei
新英ホールディングス テレワーカー インタビュー
新英ホールディングスで2020年12月からテレワークで勤務をしている、テレワーカーさんにもお話をお伺いしました。
――初めての「テレワーク」、働いてみての感想はいかがですか?
障害により、毎日の通勤が困難であったのでテレワークという働き方を考え始めました。テレワーク自体は初めてで、開始時不安もありましたが、今では自分のペースをつかんで業務ができ、気持ちも楽に、業務に集中できるようになりました。長時間の通勤をして働いていた時は、仕事の前日から体調を崩すこともありましたが、テレワークになってからはその負担や不安がほぼなくなっています。また愛着のある地元安城で働けていることも安心感に繋がっていると感じます。
――テレワークで働く上で工夫していることはありますか?
離れて働いているため、相手の様子をうかがいながらすぐに仕事の質問ができない難しさはあります。不明点も放置や自己解釈するのではなく、質問はしつつもできる所から業務を進めるといった工夫をしています。また質問もチャットでおこなうことが多いので、画像と文字を組み合わせるなど伝わりやすさを意識して行っています。
――お仕事のやりがいを教えてください
現在はExcelを使った業務をメインで行っています。業務を行っていく中で、Excelのスキルが上がってきていると感じます。
また仕事のやりがいとしては、仕事をコツコツこなし小さな目標達成を積み上げていくことに達成感を得ています。今後も「お任せいただいたことをしっかりやる」という貢献意識をもち、業務に取り組んでいきたいと思います。
コロナ禍で難しい状況ですが、自分の業務には、まだお会いしたことがない様々な社員が関わっているので、いずれはその方々にも会って感謝を伝えたいと考えています。
▼事例インタビューの全容はこちらから
https://d-and-i.jp/case/shin-ei2
地方創生×障害者雇用の今後
本事例はこれまで出会うことのなかった自治体内にある企業と自治体在住の障害をお持ちの方が、協定と「エンカク」をきっかけにご縁をお繋ぎできた貴重なケースです。企業・テレワーカーの努力だけでなく、企業に参画を呼び掛けたハローワーク刈谷と安城市の熱意によって実現が叶いました。地方の働き方と障害者雇用には多くの可能性が眠っているといえます。D&Iは今後もテレワークやサテライトオフィスといったソリューションと障害者雇用のノウハウを掛け合わせることで、障害者雇用の創出だけでなく、地場産業の活性化・人口流出の抑止といった全国各地の地方創生にも貢献して参ります。
株式会社D&Iについて
本社 :101-0054 東京都千代田区神田錦町3-3 竹橋3-3ビル5F
設立日 :2009年8月20日
資本金 :10,000,000円
代表者 :代表取締役 小林 鉄郎(こばやし てつろう)
事業内容:
【 HR ソリューション事業】
・障害者テレワーク 雇用支援サービス「エンカク」
・障害者雇用コンサルティング
・有料職業紹介「 DI エージェント」( 13 -ユー 306397 )
・就職、転職イベント「 BAB カンファレンス」
・求人サイト「 BAB ナビ」
・定着支援サービス「ワクサポ」
【教育事業】
・体験学習型放課後等デイサービス「テラコヤキッズ」
・就労移行支援事業「ワークイズ」
株式会社D&I 管理本部 広報担当
TEL: 03-5577-6257 MAIL: corporate@d-and-i.jp