地元「安城」にいながら、いきいきと働ける会社に出会えた。テレワークだからこそ、周囲とのコミュニケーションを大事にしながら仕事をしていきたい
株式会社第一興商様
テレワーカー Fさん
(メッセージ提供)
就労移行支援事業所 スリーエーサポート
安城市役所 障害福祉課
※記事内の写真はイメージです
利用サービス:在宅雇用導入支援
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地元「安城」にいながら働ける魅力的な会社に出会えた
――自己紹介と入社のきっかけを教えてください
2021年8月に東京に本社を構える株式会社第一興商に入社し、テレワーク勤務で、主に自社に関する口コミリサーチを担当しています。
愛知県内の大学を卒業後、通勤型も含めて働く先を探していたのですが、なかなか自宅から通えるところに仕事がなく悩んでいたところ当時通所していたスリーエーサポートの支援員の方から、第一興商のテレワーク求人の紹介を受けました。第一興商の事業内容に興味があったことと、テレワークに挑戦したいという気持ちから応募をし、入社に至りました。
――就職前に通所されていたスリーエーサポートについて、印象に残っていることを教えてください。
通所のきっかけは、大学卒業後に自宅から近い就労移行支援事業所を探すなかでスリーエーサポートに問い合わせしたところ、すぐに相談の場を設けていただき、支援員の方の印象がよかったことが決め手でした。
通所するなかでは主にPCスキル、チャットやメールでの業務報告のトレーニングを行いました。大学でプログラミングを学んでいたこともあり、もともとPCは得意でしたが、資格サポートが充実していたこともあり、実務に活かせるWord(スペシャリスト)とExcel(エキスパート)の資格を取得しました。スリーエーサポートで学んだことは、現在も仕事をするうえで非常に役立っています。
自分に合った働き方で、やりがいをもって仕事ができている
――Fさんは初めての就職先で完全テレワークという働き方をしていらっしゃいますが、実際に経験してみていかがですか?
まず私は今回が初めての就職ということもあり、最初はそもそも社会人になること自体への不安がありました。
さらにテレワークということで、メリハリのつけ方や、わからないことをすぐに聞けるかどうか不安でしたが、今ではテレワークのメリットを感じることが多くあります。私は、とくに夏に体調を崩しがちで外出時の体温調節がネックになるのですが、テレワークであれば室内でエアコンを自分好みの温度に調節でき、体調管理がしやすいのでありがたいです。
業務についても、自分の仕事のスピードが徐々にわかってきたので、企業やエンカクトレーナー(※)に相談しながら、今では自分なりにルーティン化して進められています。
――テレワークで働くうえで工夫していることはありますか?
業務中にわからないことがあったときは、相談内容や緊急度によって電話やチャットを使い分けたり、事前にいくつか質問事項をまとめてから相談したりするなど、離れているからこそ相手のことを考えて聞くことを意識しています。
また、テレワーク下でコミュニケーション力が落ちてしまうことを避けるために、仕事以外ではなるべく家族や友達との会話や、スリーエーサポートの支援員の方との面談でコミュニケーションをとりながら、息抜きをするようにしています。
――最後に、今後の抱負と、テレワークで働くことに興味をもっている障害者の方に対してメッセージがあればお聞かせください
もともと興味のあった業界の仕事に携われていることにやりがいを感じているので、まずは今与えられている業務に精一杯取り組んでいきたいです。
そして、障害者にとってテレワークという働き方は、正直なところまだあまり浸透していないと感じています。私は実際にテレワークを経験してみて働きやすさを感じる一方で、もっと多くの方にテレワークという働き方を知ってもらい、テレワーカー同士での悩みや、日頃工夫していることを共有できる場が増えるといいなと考えています。みなさんもテレワークに興味があれば、ぜひチャレンジしてみてほしいです!
(※エンカクトレーナーとは)
「エンカク」では、企業とワーカー双方が安心して働けるように、エンカクトレーナーによる定着フォローを行っています。初めてテレワークで働くワーカーでも、安心して取り組めるよう、基礎的なITリテラシーの習得とPCスキルアップの戦力化トレーニングや、企業とワーカーの橋渡し役として、新規業務の負担感や体調面等のヒアリングを実施しています。他にも企業やワーカーのご状況に合わせて、フォロー内容のカスタマイズを行い、安心して働ける環境作りのサポートをしています。
テレワークでいきいきと働いている様子に成長を感じる
Fさんが就職前まで通所されていた安城市の就労移行支援事業所、スリーエーサポートの支援員の方にもお話を伺いました。
――Fさんについて、就職前後で変化を感じる点はありますか?
Fさんとは、就職後の現在も定着支援の一環で月に1度、1時間ほど対面での面談を行っています。スリーエーサポートに通所していた当初は、本人もコミュニケーションの面で課題を感じていたようですが、テレワークで働きはじめてから半年が経った今、以前とは見違えるほどに顔つきが変わり、受け答えなどもはっきりしてきたことから日々成長を感じ、嬉しく思います。
――障害者のテレワーク就労のメリットと、今後期待することについてお聞かせください
テレワークは、移動に負担がある方や環境の変化に敏感な障害をお持ちの方にとっても、全国的な求人に挑戦でき働く選択肢を増やせるという点で魅力的な働き方だと思います。
また、当事者のなかには、コミュニケーションが苦手だからテレワークで働きたい、という方もいるかもしれませんが、対面ではないからこそコミュニケーション力が大事だと思います。我々としてもより一層、利用者様にテレワークを身近に感じてもらうために、テレワークで働くうえで必要な知識や報連相の訓練などの重要性を感じています。
そして今後も、愛知県内での就労移行支援事業所同士やハローワークとのつながりも大事にしながら、より多くの障害者テレワーク求人が増えることと、Fさんのようにいきいきと活躍できる方が増えることを期待しています。
安城市よりひとこと
本市では、「幸せつながる健幸都市安城」をキャッチフレーズとして、健幸都市推進プロジェクトを進めており、その中で障害のある人が住みなれた地域で自立した生活を送ることができるようにと考えています。
Fさんについては、D&Iとの連携協定によるテレワーク雇用を安城市民で利用した2人目となる方です。Fさんが今後もテレワークを通じて自立した生活が送られるよう支援を続けていくとともに、今後ともD&Iと連携の強化を進めてテレワーク雇用を推進していきます。
(安城市役所 障害福祉課)
■株式会社第一興商様 企業公式サイト
https://www.dkkaraoke.co.jp/
■スリーエーサポート 公式サイト
https://www.aaasupo.com/
■安城市公式サイト
https://www.city.anjo.aichi.jp/