本来であれば自社だけで解決しなければならない課題を一緒に解決してくれる、それがエンカクの良さだと思います
株式会社FTG Company様
人財開発営業本部 山領 薫様
利用サービス:在宅雇用導入支援
関連キーワード:#定着 #本質的なダイバーシティ #戦力化
「せっかく採用するのだから長くご就業いただきたい」という思いで始まった採用手法の模索
――D&Iが最初にご訪問した頃の障害者雇用のご状況についてお聞かせいただけますか?
当時、法定雇用率に対して未達の状態が続いていました。
会社の規模が拡大しつつあるフェーズだったので、社会貢献として本格的に障害者雇用も進めなければいけないと思い始めていた時期でした。
しかし、最初は人材紹介会社に何社かご相談し、店舗でご勤務いただける方や、工場で調理補助をお任せできるような方を探してみたのですが、マッチする人材が見つからなかったんです。
また、障害者雇用においては採用だけでなく、ご入社者に定着していただき雇用率を維持することが大事になります。
せっかくご入社いただいても、短期でご退職されてしまったらもったいない ですよね。
ですので、ご入社後の定着も視野に入れた採用手法を模索していました。
――具体的にはその後どのように採用手法のご検討を進めていかれたのでしょうか。
人材紹介のほかにも、農園やサテライトオフィスでの採用など様々な採用手法を検討しました。
というのは、当社は従業員の8割が店舗で勤務していますので、採用が必要になってからその時、その時にポジションを探して採用していく形には限界があります。
検討を進める中で、会社の拡大に合わせて同じ比率で業務を切り出すことができ、継続的に障害をお持ちの方の仕事を確保できるような仕組みを作るのがいいのではないかという方向性が見えてきたのです。
――最終的にエンカクを選んでいただいた理由は何でしょうか。
農園やサテライトオフィスでの雇用と比べて導入費が安価であったことに加え、せっかく採用をするのであれば形式的に雇用するのではなく、 会社の中の業務をお任せし、同じ会社の仲間として戦力になっていただく方が当社のダイバーシティの考え方にもマッチしていると思いました。
また、就業を希望する障害者の方の話をお聞きする中で 、障害者の方にとっては通院や通勤による移動の負担が思った以上に大きいということを知り、そのような方の雇用につなげるという意味で、テレワークはいいなと思いましたね。
全国各地にお住いの方を雇用できるというメリットもあると思います。当社のオフィスは東京にありますが、今回採用した方は長崎在住のIさんという方です。
初のテレワーク型雇用で長崎在住の方を採用
――会社としても初めてのテレワーク型雇用という中で、遠隔地にお住いの方を採用されるということに何かハードルはございましたか?
障害者雇用にしてもテレワークにしても社内のノウハウが無く、全部が分からない状態だったので正直懸念だらけでした。
なので、そこはもうD&Iに頼ってしまおう、と。
知見のある人にサポートをしてもらえれば、わからないことが発生しても確認しながら進めていけるじゃないですか。
また、サポートしてもらいながら取り組むことで当社にもノウハウが蓄積され、長期的な障害者雇用に活かせるのではないかと思いました。
――Iさんの採用が決定した後の業務選定はどのように進められたのですか?
どのように業務を選定すればいいかわからなかったので、D&Iの担当者に相談しながら決めました。
他社さんの事例を教えていただいたり、当社の中の業務から切り出せそうなものをD&Iに提案していただいたりして決めました。
その中で、ネット上の情報のリサーチ業務など、今まで着手したくてもなかなか取り組めていなかった業務をお任せすることになりました。
特にIさんはデザインの経験をお持ちの方なので、店舗の掲示物の制作などを今後お任せできると思います。
“Invent on the way” のスタンスを支えてくれるD&Iの存在
――実際にテレワーク型雇用を始められてみた感想もうかがえますでしょうか。
D&Iがフォローに入ってくれることにより、テレワーカーとのコミュニケーションが円滑に進んでいます。
D&Iが会社とテレワーカーの方の間でクッションになってくれるようなイメージですね。
例えば普段のコミュニケーションの中で、こちらとしては強い言い方で伝えたつもりでなくても、Iさんにとってはきつい言い方に感じてしまうことがあるかもしれません。
オフィスで他の社員と一緒に勤務している我々と違い、Iさんはご自宅にてお一人で作業されていますので、より配慮が必要になると思います。
障害をお持ちの方に対して何に気を使えばいいかという点でも当社にはノウハウがなかったため、こちらが伝えたいことを変換してIさんに伝えてもらえる点はありがたいです。
――今後、御社で障害者雇用を進めていく上で大切にされたいお考えやスタンスはございますか?
当社では“Invent on the way”の考え方を大切にしています。「やりながら考える」という意味です。
何か新しい取り組みを始める際、「あれが課題、これも課題」と、やる前にリスクばかり考えて、完全な対応策を立ててから始めようとすることが一般的によくあります。
しかし、いざ物事を始めようと思った頃には世の中の状況が変化していて別の問題が出てきたり、事前に懸念していたことが実際は大した問題ではなかったりするんですよね。
障害者雇用に関しても同じです。これまでやったことない取り組みをするわけですから、全て完璧な状態で始められることはありません。
最低限の体制さえ整ったらまずスタートしてみて、出てきた課題に対して解決策を考えながら進めることが大事なように思います。
本来であればそれを当社だけで解決しなければならないわけですが、エンカクであればD&Iのサポートを受けながら一緒に解決してもらえる、それがエンカクの良さだと思います。
ご入社いただいたIさんに関しても、お持ちのスキルをさらに活かしていただけるような業務内容を、今後もD&Iと一緒に考えていきたいと思います。