入社が決まった後も、当社のメディアに対して、病院選びに関する新しいニーズや今後求められること等、自分の考えを積極的に発信してくださり、社員みんなが元気をもらっています。
株式会社ギミック様
執行役員 松永 恵倫様
人事課 課長 中村 麻紗美様
2019年入社者 坪井様
手探りの採用活動。人の紹介だけでない、情報面のサポートに助けられた
――最初にD&Iが御社にご訪問させていただいたのが昨年(2018年)の秋頃ですが、その頃の障害者雇用のご状況はいかがでしたか?
それまでは、組織の成長に応じて一般採用の人員拡大の方に着目をしていましたので、障害者雇用についてはあまり認識していなかったのが正直なところです。
気づいたら従業員が200人を超えていて、「障害者雇用も本格的にやらなくては」という状況でした。
――最初にD&Iの人材紹介サービスをご利用いただきましたが、その際のサービスへの印象はいかがでしたか?
分からないことが結構多いじゃないですか、障害者雇用って。
知識が全くない中で手探りの状態で採用活動を進めていたのですが、制度面や他社様の取り組み事例など、D&Iに質問するたびに色々な情報をいただけたので大変助かりました。
また、当社の提示する条件の都合で、他のエージェント様からはご紹介いただく人数が限られてしまっていたのですが、D&Iの場合は「この方はどうですか」と丁寧にコミュニケーションを取りながら、可能性を探ってくれたのがありがたかったです。
――その後、当社が主催するBABカンファレンス(面接会)にもご参加いただきました。ご参加を決めていただいた理由はありますか?
安心感があった、という点でしょうか。
それまで、障害者雇用の採用面接会には参加したことが全くありませんでした。
色々な企業様が採用イベントを開催されていますが、中にはどのような求職者の方が参加されるかわからないイベントもあり、始めて参加するには抵抗があったんですよね。
D&IのBABカンファレンスでは、事前にD&Iのカウンセラーが面談した求職者が参加されるということと、求職者が事前に出展企業の情報を読み込んで準備をしたうえで臨んでくださるという点で、安心感がありました。
――実際に参加していただいた際の印象もうかがえますでしょうか。
候補者のプロフィールだけを見て選考するのではなく、実際に色々な求職者の方とお会いしお話しすることで、採用していくイメージが湧きやすくなりました。
障害に対してどのように配慮をすべきかわからなかった部分についても、「この方であれば、こういう業務がお任せできるのではないか」というイメージが持てましたね。
実際にお会いしてみて、その方のマインドが当社に合うかどうかを確認することが大事、という点は一般的な採用と同じだなと改めて思いました。
面接会を通じて初めての採用が実現
――BABカンファレンスを通して、坪井さん(写真中央)にご入社いただきました。坪井さんとお会いされたときの印象や、ご入社後の社内の方からの反応はいかがでしたか?
彼は面接会で最初に会った時から人一倍、印象的でしたが、入社から3か月経った今、社内での存在感が一層増しているんですよ。
実は、面接会が開始した直後、一直線に当社のブースを訪れてくれたのが坪井さんだったんです。
当社が発行している「ドクターズ・ファイル」という医療情報メディアを事前に読み込んできてくださり、それに対する自分なりの考えや、障害者である自分の立場だからこそ貢献できることがあるんじゃないか、という話をしてくださったので、すごく素晴らしいなって思いましたね。
入社が決まった後も、当社のメディアに対して、病院選びに関する新しいニーズや今後求められること等、自分の考えを積極的に発信してくださり、「自分にできることは何でもやります」というマインドで仕事に取り組んでくれて。
「すごい新人が入ってきた」と当社の代表までも驚いていましたよ。社員みんなが元気をもらっています。
――今後D&Iに期待することはありますか?
これまでと同様に、例えば求職者の面接にD&Iが同席してくれる等、わからないことに対するサポートを引き続きしてもらえたら、こちらとしても安心です。
採用手法についても、人材紹介や面接会だけでなく、もっとこうしたら採用が上手くいくのではないか、といったご意見やご提案を引き続きいただけたら嬉しいなと思っております。
「自分に合う働き方を模索する中でギミックに出会いました」
――では次に、BABカンファレンス(面接会)を通じてギミック様に入社された坪井さんにお話をうかがいたく思います。まず、BABカンファレンスに参加される前の転職活動のご状況をお聞かせいただけますか。
転職活動を始めた直後、いくつかの転職サイトに登録して、どのような求人があるのかを一通り見てみました。
すると、健常者の方と同じように、1日8時間×週5日のフルタイムで働ける方を求める求人が非常に多く、障害の有無に関わらず同じ枠組みで働ける機会が広がっている、障害者雇用って進んできているなと感じました。
しかし、それと同時に、それだけ求人があっても、車いすユーザーで通勤等に制約のある自分のような人が働ける場所は全然ないな、と感じたんです。
入社したギミックでは、ありがたいことに、短時間勤務や在宅での勤務を許可していただいています。
この縁につながるまで、就職活動は半年くらいかかりました。
――BABカンファレンスにご参加いただいたきっかけはありますか?
それまで、合同面接会というものには参加したことが無く、求人票の条件だけを見て「これは自分に合わないな」と諦めることが多くありました。
自分に合う働き方を模索していたところ、BABカンファレンスのサイトでギミックの求人を偶然見かけ、事務やライター等の複数の職種から、求職者の適性に合わせて選考してもらえるというコメントに目が留まりました。
面接会で企業の方に直接相談することができるなら、自分の希望の働き方を叶えられる可能性が広がるのではないかと思って、意を決して参加することにしました。
――カンファレンスに参加されてみていかがでしたか?
全体の印象としては、たくさんの方が来場されているのを見て、これだけ多くの人々が働きたいなと思っているんだなということ、それに応える場が用意されていることへのありがたさを感じました。
また、色々な業種の企業様が出展されていて、例えば僕の場合なら文章やメディアに関わる仕事など、自分の関心に合う企業を選んで話をお聞きできる面白さがあるなと思いました。
――ギミック様への入社前後で感じたこと、印象は何かありますか?
面接の時点から、僕の話をちゃんと聞いてくださっている雰囲気をすごく感じました。
それは入社前後で変わりませんね。
入社が決まった際の面談でも、障害への配慮ついて、「こうした方がいいかな、ああした方がいいかな」と提案してくれて。
入社する前から、配慮をする準備が整っているということを態度で示してくれたことがありがたかったです。
――今後、ギミック様の求人に応募される方や、転職活動中の方へ向けてのメッセージをお願いします。
ちゃんと自分の障害の特性を企業側に伝えながら、「無理ない範囲で働けるはずだ」ということを諦めないでいただきたいなと思います。
妥協をして入社を決めた結果、無理をして働いて続かなかったり、それによって自信を失ったりするのではなく。
時間が多少かかったとしても、なるべく自分の体と心に無理のない範囲で働ける場所と出会えることが、一番良いことなのかなと思います。
――非常に重要なことですし、D&Iとしても、そのような出会いの機会を引き続き創出していきたく思います。お話しいただきありがとうございました。