導入事例

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「一般的な人材紹介としてお願いしている感覚でした」ベストマッチなDX人材を採用できた2つの理由

公益財団法人日本生産性本部様

総務課長
中村 美紀 様(写真左)
総務部 兼 ICT・ヘルスケア推進部
新井 玲子 様(写真右)
*呼吸器機能障害をお持ちの障害当事者

※撮影時のみマスクを外しております
※本記事は2022年2月に取材をおこなった当時の内容です

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DX推進のために新組織が発足、デジタルに強い人材を求めて

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――本日は、人材紹介サービスをご利用いただいた人事担当者の中村様とDIエージェントをご利用され障害者雇用枠で転職をされた新井様の2名からお話を伺います。どうぞよろしくお願いいたします。

早速ですが、簡単に「日本生産性本部」とはどのような組織かを教えていただけますか?


中村様:

私たちの組織は、日本経済の発展や国民生活の向上、国際社会への貢献に寄与することを目的に、「生産性改革」に取り組む民間団体です。経済界、労働界、学識者の三者により構成され、持続可能な経済社会を次世代に引き継ぐため、生産性に関する調査・研究や提言を行うとともに、研修・セミナー等の人材育成やコンサルティングなどを通じて、国内外の産業の⽣産性向上をめざして活動しています。


障害者雇用やデジタル化推進も、まずは私たちの団体から積極的に取り組むことで、広く公益に資することに繋がっていくのではないかと考えています。



――2021年は「DX元年」とも言われていました。日本生産性本部様でもデジタル化推進のための新組織を立ち上げられたそうですね。その経緯を教えてください。

中村様:

新型コロナウイルス感染症の流行という大きな時代の変化もあり、外部/内部両方でのデジタル化の必要に迫られていました。

コロナ禍前は、会場にお客様を招く形式の研修・セミナーや、顔と顔を突き合わせてのコミュニケーションなど、リアルや対面の価値を重視する組織風土や仕事のスタイルがありました。
一方で、外部への提供サービスについて、お客様が求めるオンラインでの情報発信を効果的にできているだろうかと気になっていました。
また、内部の業務プロセスについても、デジタルの力を使って、より速く正確に仕事を進めることができるはずだという課題感がありました。

そこで、各部署からメンバーが集まり「全員が兼務」という形でデジタル化推進にむけた新しい組織が立ち上がりました。しかしいざ始動してみると、とてつもなく忙しい。



――社内のニーズありきで今回のIT人材ポジションができたのですね。

中村様:

はい。現在、新井さんには今後の基盤となる大量の顧客データの整理やITツール導入支援などのデジタル化推進業務をご担当いただいています。日々「あれはどうだろう?」「コレをやってみよう!」などメンバーと話し合い、試行錯誤しながら仕事を進めています。
専門スキルにくわえ、チャレンジングで柔軟な対応も求められるポジションです。

ベストマッチなDX人材採用のコツ(1)「求人票スキルを細かく書く」

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――では初めて障害者雇用枠専門のエージェントを利用されて、ご感想はいかがでしたか?

中村様:

D&Iからはまさに、ポジションにマッチしたIT人材を探している最中に連絡をもらいました。

これまでの障害者雇用枠での採用経験から、精神障害の方が多いことは聞いており、仕事内容や働く環境の整備を検討していたのですが、営業のご担当から、「身体障害者の方で、テレワークが叶えばハイスキルを持つ人材がいますよ」と伺いました。そこで、「たとえば、こんな人材はいますか?」と相談したところ、次々と我々が求めている人材の候補を紹介いただけて。

人材の多様さ、豊富さに驚きました。提案のクオリティにも満足していたので、他社さんからの引き合いもそれから全部お断りしてしまいました。


「●●というシステムの使用経験がある」「XXを用いてRPAが作成できる」などかなり細かく、具体的なシーンを挙げつつ求人票に落とし込みました。



――特にハイスキル専門職を募集する際は求人票に「PCスキル中上級程度」などと書くだけではターゲットには届きづらくなってしまいます。「日本生産性本部でデジタル化推進の業務を遂行するには最低限これくらいのスキルが必要だろう」といったことのすり合わせは丁寧におこないましたね。
求職者の観点からはどういった点に惹かれましたか?


新井様:

紹介をいただくまで日本生産性本部のことは恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、調べてみて業務内容が面白そうだと感じました。



そして求めるスキルが明確なのが良かったです。
必要なスキルが具体的に書かれていたので「このアプリは使用した経験がないけれども、これまでのプログラミングスキルを応用できる」とイメージが湧きました。

独学でPythonの資格も取得しています。私としてもまだまだ新しいことにチャレンジしたかったので、それが実現できる理想的な環境だと思いました。



――IT人材に必要とされる素質の一つに、日々刻々と移り変わる技術をキャッチアップしていく「学び続ける姿勢」が挙げられていますよね。新井様はその点も非常に優れていらっしゃいましたので、自信をもってご紹介ができました。

中村様:

これほどのスキルを持つ方が応募してくださることに、新たな可能性を感じました。エージェントを活用する側としては障害者雇用専門エージェントということを忘れ、「一般的な人材紹介」としてお願いしている感覚でした。



※新井様のIT人材としてのキャリアの歩みはこちらのインタビューでも伺っております▶【DIエージェント「転職成功者インタビュー」】

ベストマッチなDX人材採用のコツ(2)「数字やラベルで判断しない」

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新井様:

実は今回の転職は私が転職市場では高齢のため、それがネックになるのではないかなと不安もありました。



――新井様にお会いしてみようと思った理由を教えていただけますか?

中村様:

まず当本部の求めているスキルがマッチしていたことはもちろん、キャリアの築き方も興味深いと感じました。

それから、新井さんの推薦文に「今も資格を取り新しいことに挑戦したいと考えていらっしゃいます。知的好奇心があり、かわいらしいお方です」と書いてあって……「これはぜひ会ってみたい!」となりました。



――弊社では企業様のニーズを伺った上で障害名やご年齢で完全に線引きをしてしまうのではなくベストな人材をご紹介しております。求職者様にもお一人おひとり丁寧にカウンセリングをした上で「入社後活躍していただけそうだ」という方を、自信をもって推薦するようにしています。

中村様:

そうですね、採用活動を効率的に進めていく上で「基準」を設けるのは、必要な面もありますが……。
「そういったラベルだけで判断してしまうのはもったいないですよ!」と思いますね。
実際に一人ひとりお話を聞いてみれば、非常に苦しいご経験も乗り越えたタフさを持ち、前向きで自律的な方がいるものだと分かるのではないでしょうか。



新井様:

IT業界で働いてきた経験から、精神障害をお持ちの方は優秀ゆえに働きすぎて発症してしまった方も少なくありません。私自身としては「障害者雇用枠だからといってのんびりしていられないぞ!」といった危機感も持っています。

IT業界は変化のスピードが速いので「一生勉強」だと思って、そのような状況を楽しんでいけたらと思っています。



――心強いお言葉です。では、最後にどのような組織をめざしていきたいか今後の展望をお聞かせいただけますか?

中村様:

まだ組織全体として「障害をお持ちの方と一緒に働く」ことが浸透しきれていないと感じています。
障害者雇用であるかどうかに関わらず、ご自身のできることで実力を発揮していただく。そのために、組織側も必要な配慮を行いつつ、働く皆さんも組織の一員として貢献することをやりがいと感じられるような、真にインクルージョンな組織をめざしていきたいと思っています。

DX推進もまだまだ加速させていたいですね。新井さんの活躍にも期待しております!



新井様:

ありがとうございます、頑張ります!



――お二人の息もピッタリで、弊社としても双方に最適なご提案ができたのではないかと嬉しく思います。本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

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